海洋深層水の正体とその効果は?

海洋深層水の正体とその効果は?

今やスーパーやコンビニでは、たくさんの種類の水が売られています。国産、海外のもの、硬水、軟水など、ミネラルウォーターだけでも迷うほどです。「海洋深層水」は飲んだことがありますか?普通のミネラルウォーターとはどう違うのでしょう?その秘められた栄養成分や、体に及ぼす健康効果などをご紹介します。

海洋深層水ってどんな水?


海洋深層水とは水深200m以上の深さにある海水のことを指します。北極と南極を端として、1000年~2000年もの長い年月をかけて地球を循環しています。海面から遠く離れて存在するため、生活排水や産業排水などで汚染されていないとても清浄な水です。深海には水質を悪化させる細菌や有機物が存在しないことも、きれいな水を保てる理由のひとつとされています。植物プランクトンは太陽の光と水中の栄養分(無機栄養塩)をエサにして有機物を生成しますが、太陽の光が届かない深海ではこの光合成が行われないため、水中の栄養分は使われないまま豊富に残っています。無機栄養塩が豊富な海域は、魚介類の宝庫で豊かな漁場となっています。特に80種類以上ものミネラル分を含んでいることが注目を集めています。また深海の水圧は20気圧以上のため、ミネラル分がイオン状態で存在するので、人の体になじみやすい水です。深層水は年間を通して、10度前後の低い水温を保つ性質があり、水質が安定しているという特徴があります。このように海洋深層水は栄養分がとても豊富で、環境により汚染されていないきれいで安全な水といえます。

ミネラルを豊富に含む海洋深層水

ミネラル分は人が生きる上で必要不可欠な成分です。食べ物の消化吸収、老廃物の排出、エネルギーの生成などあらゆる生命活動に利用されます。しかしミネラルは体内では合成できないので、外から取り入れなければなりません。WHOの基準によると、水1L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量が120mL未満の水を「軟水」、120mL以上の水を「硬水」と分類します。海洋深層水は商品にもよって異なりますが、ミネラル分を300mL以上含む硬水で、中には1000mL以上の硬度を持つものもあります。硬度が高いほど含まれているミネラル分は多くなります。
(参考:http://www.evian.co.jp/water/type/04/

海洋深層水が健康に与える効果


現代の生活では加工食品や添加物などに含まれるリン酸を多く摂り過ぎることによって、マグネシウムやカルシウムが不足しがちです。特にマグネシウムは酵素の働きをアップさせ、生活習慣病の予防に役立つので、積極的に摂取したい成分です。海洋深層水はこれらのミネラルを豊富に含むため、継続して摂取すると健康効果が見られます。中でもピロリ菌の抑制、アトピー性皮膚炎の改善、血圧の抑制、骨粗鬆症の予防、免疫力の向上、整腸作用などの効果があるとの実験結果があります。血液をサラサラにしてくれる作用により、女性の大敵である冷えを改善したり、がん細胞の増殖を抑えたりする効果もあるようです。また美容の面でも、細胞を活性化してコラーゲンの合成を促進したり、シミの原因であるメラニンの生成を防いだりする働きなどから、タラソテラピー(海水療法)でも積極的に活用されています。
(参考:http://www.shinsousui.com
(参考:http://top.dhc.co.jp/contents/guide/newsrelease/pdf/20091214-1.pdf

海外での海洋深層水の活用例

ハワイは早くから海洋深層水の研究と開発に取り組んできました。特に力を入れていたのが、海水表層の温水と深海の冷水の温度差を利用する「海洋温度差発電」です。また海洋深層水のミネラルを含む特性を活かして、冷水性のサケやコンブ、アワビの養殖にも取り組んでいます。日本と同様に、脱塩分処理をした海洋深層水をボトリングして販売する事業も盛んです。アジア地域でも海洋深層水の研究が行われています。台湾では2012年に国立の海洋深層水研究所が設立され、産業利用を目指しています。海洋深層水を使ったスパやマッサージ施設のあるリゾートの建設などにも力を入れています。韓国は2007年に「海洋深層水の開発及び管理に関する法律」が施行され、環境庁が輸出入の管理やさまざまな検査を行っています。魚の消費が多い韓国では、主に魚介類を生きたまま蓄養するために海洋深層水が活用されています。
(参考:http://www.kanchi.or.jp/umi/no/pdf/umi31_05.pdf

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