水道水がきれいだと言われる日本の水源は何種類?

水道水がきれいだと言われる日本の水源は何種類?

日本の水道水はきれいといわれています。それが当たり前すぎて、水道水について改めて考えることは少ないのではないでしょうか。この機会に日本の水道水が作られる水源はどこにあり、どんな種類があるのか知ってみませんか。

大きく分けると地表水・伏流水・地下水の3種類

水道水がきれいだと言われる日本の水源は何種類?
日本の水源は大きく分けると地表水・伏流水・地下水の3種類あります。地表水とは、河川や湖を利用したダムなどにある水のことです。地表に降る雨を水源としています。そのため河川は降水量の調節が難しく、水質が変化しやすい特徴があります。一方、ダムは水の流れが小さいために水質の変化はそれほどありませんが、一旦汚染されると回復が難しいという特徴があります。伏流水は、河川から流れた水が地中に浸透している状態の水です。一般的には地表水よりも水質が良いとされています。地下水は地下にたまった水のことで、井戸水のことを指します。採取される地下水は地下の深さによって浅井戸水と深井戸水と呼ばれて区別されています。日本にある水道水の水源のうち、およそ70%は河川やダム湖などから採取される地表水となっています。残りの30%は伏流水や井戸水などの地下水を水道水の水源とする構成となっています。

地表水の中でも一番多いダム湖水

ダム湖水が地表水に占める割合の中で47%と最も多く水道水に利用されています。旅行した地で偶然見つけた巨大な湖が自然の湖だと思っていたら、実はダム湖だったという経験をしたこともあるのではないでしょうか。ダム湖水は、そのまま浄水施設に送ることはできません。そのため、河川を利用して浄水施設に送られることになります。その途中で導水管を通して浄水場まで運ばれます。浄水場に到着した水は前塩素を注入され、その後に硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウムなどの凝集剤で水の濁りを取り除きます。水をろ過する処理を複数工程行い、殺菌消毒を行った後で浄水池に到着します。最後に浄水池からポンプ室を経由し、水道管を通して水道水として各家庭に運ばれるのです。厳しい水質基準を満たすために大変な手間をかけて、ようやくきれいな水道水が実現しているのです。

地下水には浅井戸と深井戸がある

地下水を水源とした水道水は、日本の水源全体の20%程度といわれています。最近、都市部に住んでいる人は殆ど井戸を見かけることはないですが、実際には地下水も水道水に活用されているのです。地下水には、浅井戸水と深井戸水があります。水を通しにくい地層より上の深さが10mから30m程度の場所で採取される地下水を浅井戸水、水を通しにくい層より下に位置している場所から採取される地下水を深井戸水として区別しています。約20%の内訳のうち、浅井戸水に占める割合は6.8%、深井戸水に占める割合は12.7%で、やや深井戸水の比率が高いです。井戸水は地表水よりも水質が良好とされています。浅井戸水は地上の影響を受けやすく、深井戸水は影響を受けにくいのですが、一旦汚染されると回復するのは時間がかかります。

自然ろ過の伏流水!その特徴とは?

水道水がきれいだと言われる日本の水源は何種類?
水源のひとつである伏流水は日本の水源全体の3.7%と割合が少ないので、あまり馴染みがないのではないでしょうか。伏流水は河川に流れている地表水が河川周辺の砂層などの中に吸収されて、蓄積された水のことをいいます。河川にある砂利の中の層に専用の伏流水を集める管を通して、採水します。伏流水は地中に浸透するときに砂利などを通して、自然のろ過を行ってくれます。そのため、表流水に比べて不純物が自然の力で取り除かれており、良質な水を確保できるといわれています。さらに、比較的安定して取水が期待できます。伏流水は日本各地で採水されています。大きな河川の周辺地域では昔からこの水源を利用し、水道水に活用しているのです。

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