炭酸水を加えただけで、家庭でも分厚いホットケーキが焼けるのか?
- 2016/10/24
- 試してみた

ホットケーキミックスと材料を混ぜ合わせて焼くだけなのに、意外に難しいホットケーキ。焼き加減もそうですが、絵本の中に出てくるように分厚く焼けないと諦めている方もいるでしょう。そんなお悩みを解決するのが「炭酸水」だという巷の声を参考に、本当に炭酸水を加えるだけでホットケーキがフワフワ分厚く焼けるかを検証してみました。
材料はいたってシンプル
ふっくらと分厚く焼くためにアレコレ必要なのかと思いきや、この検証のために追加で用意した材料は炭酸水だけ。わざわざいろいろな材料を用意しなくていいのがうれしいですよね。その他の材料はホットケーキミックスと卵です。今回は箱に書かれていた分量に合わせて、ホットケーキミックス200gと卵2個、牛乳の代わりに炭酸水200mlを用意しました。
まずは卵だけで混ぜ合わせる
炭酸水を使って分厚いホットケーキを作る際、材料を混ぜ合わせるために必要となる水分は炭酸水だけしかありません。しかも、炭酸水の気泡を潰さないように混ぜ合わせることが大切なポイントになります。ですから、牛乳のように最初からホットケーキミックスと混ぜ合わせないで作ります。どのようにするかというと、ホットケーキミックスをボールに入れたら、卵を2個投入し、菜箸でクルクルと粉っぽさを残さないように混ぜていきます。次第にホットケーキミックスがボロボロとした塊になるので、少しずつその塊を大きくしていくように意識します。最後は「こねる」というような感じで混ぜ合わせていきましょう。すると、卵だけでホットケーキミックスが一つにまとまります。
炭酸は3回に分けて入れる
ホットケーキミックスと卵を完全に混ぜ合わせたら今回の検証の決め手である炭酸水を投入するのですが、ここにもポイントがあります。それは、炭酸水を一気に入れないことです。塊になったホットケーキミックスは溶けにくいため、水分と混ざり合ってトロトロの状態にするにはよくかき混ぜなければなりません。炭酸水を一気に入れてしまうと、ホットケーキミックスの塊を炭酸水で溶かす際にせっかくの気泡が潰れてしまいます。そうならないためにも、炭酸水は3回に分けて入れましょう。1回目は塊をゆるくするイメージ、2回目でトロトロの状態になるようにします。3回目は気泡を十分に含ませるように軽くかき混ぜるだけにとどめておきましょう。
弱火でじっくり熱を入れる
先にも述べたように、今回の検証のポイントは気泡を潰さないこと。そのため、3回目に炭酸水を投入する前にフライパンをいつでも焼ける状態に整えておきましょう。テフロン加工のフライパンなら油なしで、鉄のフライパンなら薄く油を引きます。フライパンにホットケーキの生地を注ぎ込んだら、火加減を弱火にしましょう。ホットケーキは意外と早く焼けてしまうため、中火以上で焼くと焦げが目立ちます。きれいな焼き色を目指すなら、弱火でじっくり熱を入れる方が仕上がりはきれいです。ふっくらと焼き上げたいので、フライパンにはフタをしましょう。生地の表面にポツポツと現れる穴がひっくり返す合図です。生地をひっくり返したら、片面と同様に熱を入れて完成です。
分厚いのにふわっと軽い食感
いつもは平べったいホットケーキしか焼けないのですが、完成したホットケーキはあきらかにいつもより分厚く仕上がりました。しかも、牛乳を使って作るホットケーキよりも食感が軽く、まるで人気のハワイアンパンケーキのようです。ずっしりと重めのホットケーキがお好みなら、牛乳や豆乳を指定されている分量より少なめに入れて、その残りの分量分を炭酸水にする方法でも分厚く焼くことができたのでおすすめです。こちらも、通常のホットケーキよりかは若干軽い食感になりました。今回の検証は大成功。次からホットケーキを焼くときは炭酸水も用意しようと思います。炭酸水のみか、牛乳や豆乳を入れるかはそのときの気分次第。ホットケーキが分厚く上手に焼けないという方は、ぜひ一度試してみてくださいね。