飲むときは注意!天然水にも雑菌がいる!

飲むときは注意!天然水にも雑菌がいる!

ハイキングや登山などに出かけると、よく目にすることがある湧き水。高度が高くなると、その水は冷たく透明で、とてもおいしそうに感じるものです。実際に、ミネラルが多く含まれた天然水は、水道水よりもおいしいといわれています。しかし、透明度が高いからといって、決して安全なわけではありません。天然水を見つけても、そのまま口にするのはできればやめた方が良いでしょう。

普通の水道水はどんな殺菌処理がされている?

飲むときは注意!天然水にも雑菌がいる!

日本の水道水は、国で決められた法律のもと水質管理が徹底して行われています。ですから、日本の水道水は安全に口にすることができるのです。浄水場では、凝集剤という薬や川底の砂によって水をろ過することで、水のにごりを取り除きます。カビ臭にはオゾンが有効で、生物活性炭を利用してカルキ臭の原因となるアンモニアを除去したりもしています。そして、最終的に行われる殺菌処理に使用されるのが『塩素』です。塩素による殺菌処置は、1921年に東京と大阪の一部で開始されましたが、これを機にコレラや腸チフス、赤痢といった病気の罹患数が大幅に減少したとされています。1957年には、水道法によって蛇口における残留塩素濃度を、一定基準以上に保つよう義務付けられました。一般細菌はもちろんのこと、インフルエンザウイルスにも有効とされている塩素消毒です。なかには、塩素に強いとされる病原微生物も存在しますが、塩素を入れる前の段階的な処置によって、きちんと除去することが確認されています。

天然水に細菌が多い理由は?

水道水は、水道法により水質検査が義務付けられていますが、湧き水には適応されません。なかには、自治体によって定期的に水質検査を実施している湧き水もありますが、一般的には自己責任で飲水しなければいけません。湧き水は自然のなかにありますが、自然のなかには微生物が多く存在します。山には動物が生息し、その動物の尿や糞、またそれに関連した生き物など、害のない微生物から危険な微生物まで、土壌によって湧き水に含まれる成分も変わってきます。必ずしも、水の透明度が高いから安全というわけではないのです。近年では、細菌だけでなく、硝酸態窒素の問題も注目されています。硫酸態窒素とは、体内に吸収されると酸素を運ぶ役割のあるヘモグロビンを酸化させることで、酸欠状態を引き起こしたり発がん性物質にもなり得たりという、危険な物質です。硝酸態窒素に変化する肥料が農作物に利用された場合、土壌を介して水が汚染される恐れがあります。

体に危険な細菌が含まれている可能性は?

飲むときは注意!天然水にも雑菌がいる!

湧き水などの天然水には多くのミネラルが含まれるので、よりおいしいといわれていますが、前述したように、病原微生物や有害物質などが含まれている可能性が大いに考えられます。哺乳類の腸に寄生するジアルジア(ランブル鞭毛虫)、キタキツネや野ネズミといった野生の動物が保有するエキノコックス、犬や家畜、野生動物に感染するレプトスピラといった微生物は、人間の体内に入ると発病します。なかでも、エキノコックスは感染しても潜伏期間が数年から数十年と長く、手術によって除去する以外に治療法がないことから、キタキツネの多い北海道では、川の水を飲まないように呼びかけられているほどです。そのまま飲んでも安全な天然水とは、自治体により定期的に水質検査が行われている天然水か細菌処置を施して販売されているものです。山奥で、透明度が高いからと安易に口にするのは危険です。特に、熱処理をせずにそのままで飲むことのないようにしましょう。危険なのは、細菌だけに限りません。湧き水の付近に鉱山があった場合には、重金属が入っている可能性が高いです。ほかには、付近に温泉がある場合も、ヒ素やフッ素が多く含まれていることがあります。前述したように、家畜飼育施設や農地がある場合や、産業廃棄物の不法投棄がある、過去にあった場所の湧き水も、飲むのはやめておいた方が無難でしょう。

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