キレイに保つにはメンテナンスが大変?ボトル型ウォーターサーバーのデメリットとは
- 2017/2/3
- 安全性

健康に対する関心の高まりによって、ウォーターサーバーを利用する家庭も増えてきました。ウォーターサーバーもいくつかのタイプに分かれますが、代表的なもののひとつに、ボトル型ウォーターサーバーがあります。定期的に、各地の名水をボトルに入れて業者が家庭まで運んでくれるタイプです。非常に便利なのですが、意外とデメリットも少なくありません。その点についてご説明します。
ボトルの交換も一苦労!重くて持ち運びできない
まず、デメリットとして挙げられるのは、水の入っているボトルが意外と重いという点です。もちろん、家庭までは業者が運んでくれますが、ひとつひとつウォーターサーバー本体に取り付けてくれるわけではありません。ボトルが空になると、自分で新しいものに取り換える必要があります。ボトルの基本的な容量は12リットルですから、その重さは12kgほどです。鍛え上げた男性ならともかく、普通の主婦やお年寄りが持ち上げて設置するとなると、かなりの重労働です。なかには、無理をして腰を痛めたなどという例もあります。小型のボトルもなくはないのですが、そうなると、頻繁にボトルの交換を行う必要がでてきます。また、配送されるボトルは1個ずつではなく、何個かまとめて運ばれてくるため、小さな家やマンションの場合、置き場所を確保するのにも苦慮しかねないという点もデメリットです。さらに、置き場所の移動が必要な場合には10kg以上するボトルを何個も運ばなくてはなりません。いくら健康に良いといわれる水を飲んでいても、それが原因で体を痛めては、本末転倒です。
結構痛い出費…電気代がかかる!
ウォーターサーバーの、2番目のデメリットは維持費です。実際に使ってみると、電気代が意外に高いのです。細かい料金はメーカーによっても異なりますが、およその目安としては1か月約1,000円程度で、1年間では1万円以上になる計算になります。これを高いと考えるか安いと考えるかは、各人の価値観次第です。しかし、ウォーターサーバーを設置しているだけで、それなりの電気代がかかっているという事実は、頭に入れておいた方がよいでしょう。また、家でお湯を使わないからといって、電気代節約のためにウォーターサーバーの電源を切っている人もいますが、これはあまりおすすめできません。万が一、ボトル内に雑菌が混入した場合、水が汚染される可能性があるからです。ウォーターサーバーのお湯を沸かす機能は、飲料のためだけではなく煮沸消毒の役割も果たしているのです。その機能を無効にした場合、安全な水というメリットも失ってしまうことになります。したがって、ウォーターサーバーの電源は常にオンにしておくのが原則です。
衛生面を保ちたいけどメンテナンスが大変
ボトル型ウォーターサーバーの最後のデメリットは、衛生を保つためのメンテナンスです。確かに、ボトル自体は真空状態なので家庭に運ばれてきた時点では安全なのですが、それをウォーターサーバー本体にセットして飲む場合、水はどうしてもボトルの差し込み口や蛇口に触れてしまいます。したがって、それらの部分が不衛生だと、必然的に水も汚染されてしまうのです。衛生面を保つには、ボトルの差し込み口を除菌シートで拭いたり蛇口部分をブラッシングしたりといった作業を、最低でも週に1回はしたいところです。当然、その作業は自分自身で行う必要があります。それを結構面倒だと感じる人もいるでしょう。このように、ボトル型ウォーターサーバーは便利な反面デメリットも多いので、導入を検討する際にはそれらの点も考慮する必要があります。また、現在ではボトルを配送してもらうのではなく、家庭の水道水をろ過して使う水道直結型のウォーターサーバーも増えてきています。これならば、水道水を使っているのでコストは安く、重たいボトルを取り換える必要もありません。両者を比べてみて、家の事情に合ったタイプを選んでみてはいかがでしょうか。