妊婦は硬水を飲んでもいい?
- 2016/3/11
- 安全性

スーパーの水売り場にはたくさんの種類がありますよね。今ではスーパーで水を買うだけでなく、家にウォーターサーバーを置く家も増えていることから、水に対する世間の注目度が高くなっていることが伺えます。普段から水に気を遣う方はどのようなタイプの水を愛用していらっしゃるでしょうか。硬水?軟水?でも、妊娠中も同じ水で良いのでしょうか。赤ちゃんのためにも、ここで妊娠中には飲み方に気をつけた方が良い硬水についてしっかりと知識をつけましょう。妊婦の方は必見です!
つわり時期には飲み辛く感じるかも
妊娠中はつわりや倦怠感から食欲が落ちますが、水分補給だけは忘れずにしたいものです。水分不足は便秘の原因にもなります。でも、ここで気をつけるべき点は、硬水はミネラルが豊富でなんとなく体にも良い気がしますが、それだけ腎臓に負担がかかります。つわりの時期は体が敏感になっているため、普段から飲み慣れていない硬水を口にすると気分が悪くなったり、体調を壊す、お腹を下すなどと副作用的な症状が出る場合があります。
また、今まで硬水を飲んでいたけど、妊娠してからはなんとなく体が硬水を受け付けない…という方は、炭酸入りの硬水にしてみるのがお勧め。硬水の独特な感じを炭酸がうまく消してくれるため、妊婦だけでなく硬水が苦手な方でも飲むことができるはずです。他にも、フレーバー付きのものや、ジュースと混ぜて飲むなど工夫をすると、つわりの時期でもおいしく、手軽に硬水を飲むことができます。しかし、体が受け付けないということは摂るべきではない可能性もあるため、医師に相談してから摂るようにする方が無難です。
摂りすぎは負担がかかる可能性
先ほども紹介したように、硬水にはミネラルがたくさん含まれています。体はミネラルを消化しようとエネルギーを使うため、大量に体に入ってくるとそれだけ負担がかかります。確かに硬水に含まれるミネラルは体に必要なものがありますが、摂り過ぎは禁物。特に腎臓の機能が悪い方、腎臓病をお持ちの方は症状を悪化させてしまうでしょう。
また、腎臓に負担がかかることはむくみの原因にもなります。腎臓に負担がかかることでうまく体の水分量を調節できなくなり、余分な水分が体にたまってしまいます。そうするとむくみが起きやすく、そしてむくみが原因で冷え性にもなります。
特に妊婦さんは、自分の体だけでなく赤ちゃんにも影響すると言うことを忘れてはいけません。本来日本人は軟水に適しています。お腹の中で赤ちゃんができる間、不慣れな硬水が入ってくると赤ちゃんの育成になにかしら影響が出る可能性があるかもしれません。いくらミネラルが豊富で体に良いとは行っても、妊娠中など特に体に気をつけなければいけない時は、あまり不慣れなことをしないようにしましょう。
便秘でお悩みなら起床後にコップ1杯の硬水を
硬水はなにもデメリットばかりではありません。硬水の飲み過ぎはお腹を下しやすいとご紹介しましたが、それは適量であればお通じが良くなるということでもあります。硬水に含まれるマグネシウムは胃腸を刺激し、活発に活動させます。また、便を軟らかくする作用もあるため、便秘にはうってつけの飲み物なのです。ただし、いきなり1000mg/Lを超えるような硬度が高い水を飲むと便秘の解消どころか下痢になりかねないので、最初は300mg/L程度の、硬水の中でも硬度の低いものから試してみましょう。特に妊婦の方は経過が良好であり、かつ体調の良い日の朝にコップ1杯の硬水を摂るよう心がけてみましょう。夜に飲むとマグネシウムの影響から胃腸が刺激され活発になります。睡眠をとりたい夜に胃腸が活発になると睡眠の質にも影響するので、夜は軟水の方が良いでしょう。(引用元:http://ysgv.jp/waterlab/1022)
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