カップラーメンも水で味が変わったりするの?気になったので調べてみた!
- 2017/4/9
- 試してみた

日本が発明した素晴らしい保存食、カップラーメン。忙しい時のお昼ごはんに、お父さんのお夜食にと家に常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。手軽においしく食べられるカップラーメンは、作る場所を選ばず、誰が作ってもおいしく食べられるというメリットも魅力的です。
しかし、もし使う水が違った場合、全く同じ味になるのでしょうか。そこで今回は軟水・硬水・水道水を使ってカップラーメンを作り、味の違いを比べてみました。
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南アルプスの天然水でインスタントラーメンを作ろう!
今回カップラーメンを作るために用意した軟水は、SUNTORYの南アルプスの天然水500ml入りです。硬度は約30mg/LでPH値は約7の、中性の軟水になります。すっきりと切れの良い爽やかな飲み口が特徴的なとても飲みやすい水なので、飲料水にはもちろん、料理や飲み物で愛用している人も多いのではないでしょうか。南アルプスの天然水の採水地は山梨県北杜市白州町となっており、名水百選に選ばれた尾白川や湧水が至る所にある水のキレイな土地としても有名です。今回作るラーメンもまた定番中の定番、日清のカップヌードルになり、日本を代表する美味しい水と日本を代表するカップラーメンの組み合わせに期待が高まります。
フランス原産のContrexで作ったラーメンの味は?
一方カップラーメン作りの硬水に選んだのは、日本で一番手に入りやすい硬水でもあるフランス原産のContrexです。硬度1468mg/Lで、PHは7.4の弱アルカリ性の硬水になります。採水地はコントレクセヴィルとなっており、湧水を直接ボトリングしたお水です。カルシウムとマグネシウムがかなり高濃度で含まれているため独特な苦味を持っています。カップラーメンというと日本を代表するインスタント食品といったイメージがありますが、海外でも高い人気を誇っています。当然、硬水を飲料水として飲んでいる国の人も、カップラーメンを食べたことがあるはずです。また、日本人が海外に行くときなどにカップラーメンを持参する、あるいはお土産にするという話もよく聞きますね。海外で調理した時のように、こうした硬水で調理した場合どのような味に変化するのか楽しみですね。
贅沢に食べくらべ!ラーメン作り開始!
カップヌードルひとつにつき必要なお湯の量は約290mlなので、蒸発する量を考慮してそれぞれ300ml~350mlほど沸かします。まずはボトルから鍋に水を注ぎ、同じタイミングで沸騰させます。沸騰したと同時に鍋からお湯を注ぎ、きっちり3分間はかります。3分後に蓋を開けてみると、同様の量のお湯を注いだにもかかわらず、ラーメンによって麺がお湯を吸収している状態に多少の発見することができました。最も水分を多く含んでいたのはSUNTORYの南アルプスの天然水で、最も水分を吸収していなかったのがContrexでした。そのため、SUNTORYの南アルプスの天然水で作ったカップラーメンは麺を持ち上げた時に絡まる感じがありました。一方Contrexで作ったカップラーメンは比較的サラッとしており麺もほどけやすい印象です。
インスタントラーメンは使う水で味が大きく変化する!
水道水で作ったラーメンを基本ベースの味として考えた場合、南アルプスの天然水(軟水)で作ったラーメンは全体的にあっさりとしたまろやかな味わいのラーメンになりました。麺は3つのラーメンの中で最も柔らかく、スープに良く絡みます。雑味が少ない分スープは癖のないあっさりとした味わいです。非常に上品な味でまろやかな旨味を感じることができました。中に入っている具も、柔らかく、風味の良さも感じられました。一方Contrex(硬水)で作ったラーメンは最初口にしたとき味をあまり感じられないほど風味が少なく、非常に苦味の強いラーメンになりました。麺を食べるうちに口に独特の苦みを感じるようになり、スープの味よりも苦味が強いイメージです。また、スープ自体は苦くて飲むのをためらうほどでした。中の具も硬くて本来の素材の味を損なうものとなってしまいました。
一番おいしいラーメンができたのは水道水だった!
3つのインスタントラーメンを交互に食べ比べてみたところ、一番しっかりとスープの味を感じられ、麺が程よい硬さになっていたのは水道水で作ったラーメンでした。南アルプスの天然水(軟水)で作ったラーメンもあっさりと上品な味わいでおいしく食べることができましたが、若干麺の柔らかさが気になりました。また、Contrexで作ったラーメンは明らかに味が変化し、苦味やえぐみが強い味となってしまったため、わざわざ硬水でインスタントラーメンを作るメリットはないのではないでしょうか。
やはり日本で開発されたインスタントラーメンの味をもっとも引き出すのは、日本の水のようです。