犬にミネラルウォーターを与えてもOK!?注意すべき点とは?
- 2016/3/24
- 生活

家族の大切な一員であるペット、犬を飼っている方は、食べ物など栄養面などで気を遣っていることも多いのではないでしょうか。さらに、人間と同じで、毎日の飲み水も大切です。少しでも安全なお水を飲ませてあげたいと思う飼い主の方は、普段自分が利用しているミネラルウォーターを飼い犬に与えているかもしれません。しかし、犬にミネラルウォーターを与える場合には注意が必要です。人間にとっては無害でも、犬にはあまり適さないお水もあることを知っておきましょう。
場合によっては尿結石を引き起こす!
人間にとっては健康によいとされるミネラルウォーターに含まれるミネラル成分は、犬にとって必ずしも健康に良いと言えないこともあります。人間と犬の体の大きさは違いますし、構造は同じではありません。体力や代謝の能力も違います。犬にとってカルシウムやマグネシウムなどの成分は尿結石などの病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。ミネラルウォーターを与えることが絶対にダメということではありませんが、問題はミネラルウォーターに含まれるミネラル成分の含有量です。含有量が多いミネラルウォーターを与えすぎると、長い時間をかけて犬の体に成分が蓄積されていくことになり、結果的に尿結石のリスクを高めることになります。そのため、硬水などミネラル成分の含有量が多いものは、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
それでも水道水などをあまり飲ませたくないと考えている飼い主の方は、ペット専用のミネラルウォーターがありますので、購入を検討してみても良いかもしれません。
軟水と硬水なら軟水がベター
愛犬にミネラルウォーターを与えたいと思う飼い主はどうしたら良いのでしょうか。ひとつはペット用のミネラルウォーターを検討する、もうひとつの方法はミネラル成分の含有量が少ないミネラルウォーターを選ぶことです。さらに地域によっては水道水がミネラルウォーターよりも適している場合もあります。
ミネラルウォーターは全て同じ割合のミネラル成分を含んでいるわけではありません。犬の尿結石などの病気を未然に防ぐためには、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ないほうが良いとされています。そのため、ミネラル成分の含有量が低い軟水に分類されるミネラルウォーターを選ぶことがひとつのポイントといえるでしょう。人が飲むミネラルウォーターのボトルにもミネラル成分がどれくらい含まれているか記載されていますので参考にすると良いでしょう。
沖縄などの地域の水道水は比較的硬度が高いといわれていますが、日本は殆どの地域の水道水は軟水です。人が毎日飲んでも安全な水とされていますので、水道水を犬に与えても健康に問題がない可能性が高いですし、塩素消毒済みなので長期間外に置いてあっても、傷みにくく、むしろ衛生的であるともいえるかもしれません。大切な愛犬が人間の不注意で病気になることは避けたいものです。飲み水の選択には十分注意する必要があります。まずは、軟水を選ぶことを意識しましょう。
マグネシウムやリンの含有量が多いものは避ける
ミネラルウォーターの成分で注目されるのはカルシウム、マグネシウムですが、尿結石を引き起こす原因として考えられているミネラル成分は他にも存在します。それは、マグネシウム、リンなどです。
特にマグネシウムが尿結石になりやすい成分であるといわれています。ミネラルウォーターを購入するときには、マグネシウムの含有量も合わせてチェックすると良いでしょう。また、飲み水だけでなく、食べ物からもこれらのミネラルは吸収されますので、大切な犬の体を守るためにも、口に入れるもの全般に注意をして仲良く暮らしたいものですね。