硬水と軟水の違いに大きく関係するpHとは水の何を表すもの?

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水には硬水と軟水があり、料理や飲料水など、それぞれの特徴に合った使い方が理想的です。また、水とpHとの関係も見逃せません。ここでは、pHの意味をはじめ、硬水と軟水それぞれのpHについてまとめました。

pHとは何を表しているの?

pHは「水素イオン指数」や「水素イオン濃度指数」といわれ、文字通り水中にある水素イオン濃度の物理量を表しています。また、物理量の名称としてだけでなく、物理量の記号としてもお馴染みです。
pHの読み方は、ドイツ語の「ペーハー」と英語の「ピーエイチ」があります。日本では、1957年に「JIS」(日本工業規格)で「ピーエイチ」に定められました。現在は、「計量法および計量単位令」と「JIS」で「ピーエッチ」の呼び方になりましたが、「ペーハー」や「ピーエイチ」と呼ばれることも多くあります。
pHは飲料水を分類する基準の1つとして用いられています。pH値は0~14まであり、その中間にあるpH7は「中性」に値します。
pHの数値が下がるほど酸性度が高くなり、逆に、数値が上がるほどアルカリ度が高くなっていきます。そのため、pH0は強い酸性、pH14は強いアルカリ性を示します。ちなみに、pH0にはレモンのしぼり汁、pH14には石鹸水があります。なお食品は、体内に吸収されたときのpHによって、「酸性食品」と「アルカリ性食品」と分けられるため注意が必要です。例として、pH0のレモンは酸性ですが、体内に吸収されるときはアルカリ性のため、アルカリ性食品に分類されます。
なお、私たちの体液はpH7.35~7.45であり、摂取する水はこの数値に近いものが望ましいです。

参照サイト:
水素イオン指数
pHとは
水の性質「pH」とはいったい何なんだ?
pHとは
酸性・中性・アルカリ性って?pHって?

硬水のpHとは

水を大別すると硬水(硬度300以上)と軟水(硬度0~100)とがあり、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量により分類されています。また、中硬水(100~300)も存在します。
硬水は上記のミネラル成分が多い水で、ヨーロッパなどの大陸に多いとされています。その理由として、ヨーロッパなどには石灰岩が多く、しかも、水がゆっくり流れることが挙げられます。そうなると、水が地層と接する時間が必然的に長くなり、水の中にミネラル成分が多く溶けだすのです。
なお、厳しい審査基準に合格した硬水は「ミネラルウォーター」として販売されており、日本からも取り寄せが可能です。ただし、硬水は日本人の体質には合わないため、摂取するときは十分注意しましょう。
水を選ぶときは、硬度だけでなくpHも関係してきます。健康を維持するためには体液のpH7.35~7.45に近い中性の水が望まれますが、硬水のpHは低いものが多いようです。その代表として、ペリエ(pH5.5~6.0)やウリベート(pH6.0)が知られています。
硬水は、パスタやピザなどの洋食をつくるときにはお勧めです。また、紅茶や中国茶の香りを楽しみたいときも、硬水のほうがいい場合もあります。コーヒーの苦みや渋みが強く出るのも硬水を使うメリットですね。

関連記事:
え!?これ本当に同じコーヒー・・・?硬水と軟水、コーヒーの味を引き出すのはどっち!?
軟水と硬水の違いを知って、コーヒーをもっと美味しく飲もう!
軟水と硬水って何が違うの?水の硬度の基準の違いと文化に与える影響

参照サイト:
硬水
ミネラル量と水の硬度、硬水と軟水の違い

軟水のpHとは

一方、軟水にはミネラル(カルシウムやマグネシウム)の含有量が少ない点に特徴があります。また、日本の水は硬度20~60の軟水が多いといわれています。その背景として、地形の勾配が急峻なため、水の流れが速いことが考えられます。その結果、地層と触れる時間も比較的短くなり、水の中に溶けだすミネラル成分も少なくなってきます。
なお、軟水のpHは、温泉水99(pH9.5~9.9)やキリン・アルカリイオンの水(pH8.8~9.4)のように、比較的高いものが多いようです。このことから、軟水は体に優しい水としても注目されています。
軟水でご飯を炊くとふっくらすることや、料理で「だし」を取るときもうまみ成分がほどよく抽出されます。また、日本茶を淹れるときも軟水を使うことで美味しくなります。
最近はウォーターサーバーの水が注目されています。ウォーターサーバーに設置する水には、各地の天然水をはじめ、不純物を半透膜で取り除いた「RO水」や、それに4種類のミネラル成分を加えた「デザインウォーター」もあります。ちなみに、ミネラル成分には、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウムがあり、それぞれ生命維持に関わる大切な役割を担っています。

関連記事:
味の違いは水の違い?硬水と軟水、ご飯を炊くのに使うと美味しいのはどっち?!
日本人なら知っておくべき軟水のメリットとその効果

参照サイト:
軟水
水と地域「軟水、硬水、炭酸水」
ミネラルウォーターの軟水と硬水の違いとは?

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