硬水は赤ちゃんに飲ませても安全?避けるべき?

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ミネラルが豊富に含まれており、ダイエットや便秘解消に効果的な硬水ミネラルウォーター。体の調子を整えてくれる効果を実感して、愛飲している人も多いのではないでしょうか?ですが、そんな健康によい硬水も、赤ちゃんにとってはまた別のもの。今回は硬水が赤ちゃんの体に及ぼす影響について紹介します。

硬水に含まれる成分とは

まずは硬水に含まれている成分から確認しておきましょう。
硬水とはミネラル分が一般的な水に比べて、多く含まれている水のこと。一般的に硬度が121mg/l以上のものを硬水と呼んでいます。硬度を計る際に調べる金属イオンはカルシウムとマグネシウムの2種類。これらのミネラルはどのような効能があるのでしょうか?
まずはカルシウム。骨の生成に大きな役割を果たすことで知られており、骨粗しょう症や骨軟化症の治療薬としても使用されています。また、体の生理機能を調整し、安定させる機能も持っています。他にも脂肪の燃焼を助け、脂肪の吸収を抑制する効果も知られており、ダイエットには欠かせない栄養素です。
次にマグネシウムですが、こちらはあまり馴染みがないかもしれません。マグネシウムの効能としては、便秘改善が挙げられます。実際に便秘薬としてマグネシウムはよく使われており、胃腸を刺激して活発にしたり、便を柔らかくしたりする作用が認められます。

赤ちゃんのミルク、硬水で作るとどうなる?

そんな身体に必要な栄養素が含まれる硬水ですが、それを赤ちゃんに飲ませてもいいのでしょうか?
結論から先に述べると、硬水は赤ちゃんには絶対に使ってはいけません。その理由を以下で説明します。
まず、赤ちゃんの粉ミルクを作る場合に使用するとどうなるのでしょうか?
粉ミルクにはもともとの成分として、ミネラルが多く含まれています。そこに硬水を使用することによって、赤ちゃんの必要量以上のミネラルを摂取することになってしまいます。また、硬水は胃腸にかなり負担のかかるものです。成人でも胃腸の弱い人はすぐに下痢になってしまうこともあります。体の小さな赤ちゃんにとってその負担は、成人のそれとは比較になりません。硬水を飲んだ赤ちゃんが、お腹を下したり、健康状態が悪化したりすることが考えられるので、硬水を使ってミルクを作ることはやめておきましょう。
ちなみに、参考までに赤ちゃんのミルクに適している水の硬度はどれくらいなのでしょうか?これは、一般的に軟水に分類されるものであれば良いようです。軟水とは硬度が60mg/l以下のものを指します。日本ではほとんどの地域の水が軟水ですから、さほど心配する必要はありませんね。

硬水で作った白湯を赤ちゃんに飲ませてもOK?

硬水でミルクを作るのがダメなら、硬水で作ったお白湯を赤ちゃんに飲ませるのもNGです。硬水でミルクを作るのがダメな理由として、ミルク自体にミネラルが十分含まれていることを挙げました。加えて、硬水自体の持つ作用が赤ちゃんには強すぎることも紹介しましたが、これが硬水で作ったお白湯を赤ちゃんに飲ませてはいけない理由に当てはまります。
でも、きちんと煮沸すれば大丈夫なんじゃないの?と考える方もいらっしゃるかもしれません。実は硬水には一時硬水と永久硬水の二種類が存在します。前者は炭酸水素カルシウムを多く含む水で、こちらは煮沸することで軟化させることができます。
一方後者は硫酸塩・塩化物系のカルシウムやマグネシウムが溶け込んでいる水のこと。こちらは煮沸しただけでは軟化しないのが特徴です。一般的に市販されている硬水はヨーロッパ起源のものが多く、そのほとんどは後者の永久硬水となります。そのため、煮沸しただけでは軟水にはならず、赤ちゃんの飲用には適さないのです。結果としてお腹を下したり、体調不良の原因となったりしますので、赤ちゃんに硬水を飲ませるのは避けましょう。大人にとってよいものが赤ちゃんにもよいとは限らないのです。

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