ミネラルウォーター開封後はいつまでに飲みきれば良い?
- 2016/4/7
- 安全性

他の多くの飲料と同様に、ミネラルウォーターにも賞味期限があります。でも、その賞味期限がどれくらいか、みなさん知っていますか?
安心・安全にミネラルウォーターを飲むために、賞味期限や開封後の保存期間について知っておきましょう。
開封前の賞味期限はどのくらい?
一般的なミネラルウォーターでは、賞味期限が3年程度のものがほとんどです。とはいえ、短いものなら1年、長いものでは5年の賞味期限が設定されています。この違いはなんでしょうか?
一番の理由には容量の違いがあります。一般的に大容量タイプの1.5〜2リットルのものの方が期限は長く、550ミリリットルの小さいボトルでは1年と短くなっています。その理由としては、内容量が多いほど、全体への外部からの影響が少なくなるためです。容量が少ないほど、外部からの影響が集約されますから、より変質するのが早いのです。
ミネラルウォーターで気をつけたいのは、消費期限ではなく、賞味期限である、ということ。この2つの違いは、ご存知の方も多いかもしれません。消費期限とは、表示されている保存方法に従って保存した時に、食べても安全な期限のこと。一方で賞味期限とは、同じく表示されている保存方法に従って保存した時に、おいしく食べられる期限のこと。つまり、賞味期限を過ぎたら味や風味は落ちるものの、飲用可能ということでもあります。賞味期限が切れたミネラルウォーターは、飲用に使わないにしても、通常の生活用水としての使用が可能ということですね。
開封したらいつまでに飲みきるべき?
では、開封後も同じだけの期間保存が可能なのでしょうか?当然ですが、開封後は保存期間が短くなります。国内で製造されているミネラルウォーターは、製造工程において殺菌処理が義務付けられており、安全に飲用が可能です。海外のミネラルウォーターでは、殺菌処理が施されていないこともありますが、水源が細かい規定によって管理されていますので、安全性に問題はありません。
ですが、一度開封してしまうと、空気中の雑菌が入り込むことになってしまいます。また、直接口をつけて飲んでしまうと、雑菌が侵入する可能性はより高くなるのは容易に想像できますよね。雑菌は、高温であるほど繁殖しやすく、常温下では瞬く間に繁殖してしまいます。
一度開封したミネラルウォーターは、速やかに飲みきることが望ましく、飲みきれなかった場合には、冷蔵庫で保管するのがベストといえるでしょう。
では、冷蔵庫で保管すれば完璧か、と言われれば決してそうではありません。雑菌の繁殖を遅らせることはできても、真空状態でない限り完全に防ぐことは不可能です。ですので、たとえ冷蔵庫で保管しておくにしても、開封後1、2日以内には飲みきるのが望ましいでしょう。
ミネラルウォーターの保存法
最後に、ミネラルウォーターの保管場所について見ておきましょう。
ミネラルウォーターは、常温での保管が可能です。ただし、直射日光が当たる場所だと、水ではなく容器のペットボトルが劣化して、成分が溶け出してしまう危険性があります。またペットボトルに直射日光が当たって、日光が収束されると、発火する可能性があるのも、小学校の理科の実験を経験した人であればご存じなのではないでしょうか。火災の危険性を考えても、ミネラルウォーターは常温で、直射日光が当たらないところで保管するのがベストだといえます。
開封後のミネラルウォーターについては、すでに先に述べましたが、冷蔵庫での保管が基本となります。開封前と同様に、常温保存をしていると、あっという間に雑菌が繁殖し、腐敗が進んでしまいますから要注意です。また、冷蔵庫で保管していても、早めに飲みきってしまうことも大切です。
ミネラルウォーターは長期保存が可能なものですが、未開封であることがその条件となります。開封した場合は速やかに飲み切ることを意識付けましょう。