硬水は炊飯には適していない?

11

日本人にとってごはんは主食です。毎日家でごはんを炊いて食べる人も多いでしょう。ご飯を炊くときに必要なのは、お米と水です。どんなお米を使うかによって、ご飯の味は大きく変わります。しかし、どんな水を使用するかも味に大きな影響を与えます。

なぜ硬水だとご飯が美味しく炊けないの?

昔は大変だったお米を炊く行為は、電気炊飯器が普及してからは誰にでも簡単にできるものになりました。炊飯器にお米と水を入れてスイッチを入れるだけでおいしいごはんが炊けるのですからありがたいことです。しかし、同じ炊飯器で炊いたお米でも、食感や味が微妙に違う場合があります。その原因は水が影響している可能性があります。
炊く前のお米は乾燥していますので、最初に水に触れた瞬間、急速に水を吸収します。つまり、もともとの水の臭いや成分等をいっしょに吸収してしまうことになるのです。そのため、どんな水を使ってお米を炊くかは、出来上がったごはんの味を決める重要な要素の一つとなります。
水の性質を理解する場合に知っておきたいのは、硬水と軟水の違いです。ヨーロッパの水は硬度が比較的高いものが多く、ヨーロッパ産のミネラルウォーターは硬水であるものがほとんどです。一方、日本の水は、水道水をはじめとしてほとんどが軟水です。炊飯に向いているのは、一般的には軟水の方です。硬水を使用してお米を炊くと、水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがお米に含まれる食物繊維を硬くしてしまいます。そのため、硬水ではなかなかおいしくご飯を炊くことができないのです。

炊き上がりがパサパサになってしまう硬水

硬水を使ってお米を炊いた場合の出来上がりは、お米が硬くなりパサパサした状態になります。軟水で作った場合のもちもち感が感じられないとイメージするといいでしょう。中にはパサパサで硬いお米が好みだという人もいるかもしれませんが、一般的にはお米を炊く場合、硬水は避けた方がいいでしょう。
では、硬水か軟水かを判断するためには、何を確認したらいいのでしょうか?それは、硬度です。硬度とは、水1,000ミリリットルに含まれるカルシウムとマグネシウムの量で、WHO(世界保健機関)の判定基準によると、1,000ミリリットル中のミネラルが120ミリグラム以下の硬度のものを軟水、それを超える場合を硬水といっています。
ミネラル分が多くなれば、当然お米に含まれる食物繊維が硬くなりやすく、パサパサしたお米が炊きあがることでしょう。パサパサではなくもちもちしたお米が食べたい場合は、軟水を使ってお米を炊くことがポイントです。

反対に硬水と相性の良い料理とは?

一般的には、お米を炊く時には硬水は向かないですが、ヨーロッパではどうしているのでしょう?硬水は料理全般に向かないのでしょうか?
実は洋風の味付けの料理をしたい場合は、硬水の方が合っています。ヨーロッパの水は主に硬水ですから、ある意味当然でしょう。例えば、パエリアを硬水で作ることによって、パエリア独特のパラパラしたご飯ができあがります。もし軟水でパエリアを作ってしまうと、べたべたした食感のものが出来上がってしまうでしょう。チャーハンを作る時も硬水を使うと、お米一粒一粒がはっきりしたパラパラ感を楽しめるでしょう。
そう考えていくと、その土地の食べ物をおいしく味わいたい時は、その土地で主に使われている水を使えばいいということになります。お米だけでなく、日本食に欠かせない出汁をとる場合も軟水がいいとされています。硬水を使うとミネラルがうまみ成分と結合してしまい灰汁が出てしまうからです。料理の国籍を考えながら水を選んで料理をすると、料理の奥深さを今まで以上に楽しめるようになるはずです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ピックアップ記事

  1. 水をどう確保する?災害のための水対策

    2016-10-31

    水をどう確保する?災害のための水対策

    わたしたちが生活していくのに欠かすことのできない水は、いざというときのために常日頃から準備しておきた…
  2. 地震大国日本!防災のために水の備蓄は万全?

    2016-10-30

    地震大国日本!防災のために水の備蓄は万全?

    地震大国日本では、いつどこで地震が起きてもおかしくありませんね。大きな地震が起きると、水道・ガス・電…
  3. 災害時には雨水やお風呂の水が大活躍!いざとなれば飲めますか?

    2016-10-29

    災害時には雨水やお風呂の水が大活躍!いざとなれば飲めますか?

    多くの自然災害が多発している日本。特にここ最近では地震や水害といった甚大な被害が多く、いつ自分の身に…

ピックアップ記事

  1. 水をどう確保する?災害のための水対策

    2016-10-31

    水をどう確保する?災害のための水対策

    わたしたちが生活していくのに欠かすことのできない水は、いざというときのために常日頃から準備しておきた…
  2. 地震大国日本!防災のために水の備蓄は万全?

    2016-10-30

    地震大国日本!防災のために水の備蓄は万全?

    地震大国日本では、いつどこで地震が起きてもおかしくありませんね。大きな地震が起きると、水道・ガス・電…
  3. 災害時には雨水やお風呂の水が大活躍!いざとなれば飲めますか?

    2016-10-29

    災害時には雨水やお風呂の水が大活躍!いざとなれば飲めますか?

    多くの自然災害が多発している日本。特にここ最近では地震や水害といった甚大な被害が多く、いつ自分の身に…
ページ上部へ戻る