ミネラルウォーターの水質は規格基準で守られている!日本の水の規格基準とは?

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人間が生きていくために水は欠かせません。日本では水道水から出てくる水をそのまま飲むことができますが、飲料用の水は水道水ではなくミネラルウォーターを好んで飲んでいる人も多くいます。これらの飲料用の水質は安全であることが前提です。誰でも安全な水が飲めるようにするために、水には規格基準が定められています。

日本の水の規格基準とは?

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水には規格基準があります。規格基準とは、「これを満たしていないものは世の中に出してはいけない」というラインを定めた基準です。規格基準は、水に限らず食品全般、工業製品、医薬品などを一般消費者が安全に使用したり飲食できるようにしたりすることを目的としています。厚生労働省のホームページによると、水の規格基準は、「食品、添加物等の規格基準」に含まれているとされています。
この水質基準は、A食品一般の成分規格、B食品一般の製造、加工及び調理基準、そしてC食品一般の保存基準などの対象となる食品に共通する基準がありますが、Dの各条というところで、各食品の種類別にさらに詳しく規定しています。食品は様々な種類に分類されています、水が該当する部分は「清涼飲料水」です。
水道水に限って言えば、水道法という法律に沿った水質基準を守る必要もあります。ミネラルウォーターについては、この食品、添加物等の規格基準を満たすものでなければ販売できないことになっています。
引用元:厚生労働省「食品別の規格基準について」、http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyousya/shokuhin_kikaku/index.html

ミネラルウォーターは成分規格が定められている

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ミネラルウォーターの原料は水で、その製造工程で難しい加工や処理が行われることはありません。除菌や殺菌以外の処理を行わないものがほとんどです。そのため、以前は、食品、添加物等の規格基準における原水基準と成分規格の両方を満たす必要がありましたが、平成26年の改正によって、ミネラルウォーターは成分規格の規制が合理的であるとして規制が見直された経緯があります。
成分については、細かく規定されています。まず一般規格として混濁や沈殿物がないことや金属容器入りのものに関するスズの含有量、大腸菌等に関する制限が定められています。また、個別規格ではミネラルウォーター類のうち殺菌又は除菌を行わないものと行うものに分け、それぞれ成分別の含有量を規定しています。
例えば、殺菌・除菌を行わないものの場合、亜鉛は5mg/L以下、カドミウム0.003mg/L以下、水銀0.0005mg/L以下などとされています。また、容器包装内の二酸化炭素圧力が摂氏20度で98kPa未満のものである場合は、腸球菌及び緑膿菌が陰性であることが求められます。
引用元:厚生労働省「食品別の規格基準について」http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyousya/shokuhin_kikaku/index.html

成分規格の改正と完全確保

人体の多くの部分は水でできています。そのため、摂取する水の質が悪ければ、あっという間に健康を害してしまうことにつながります。水について考える場合、おいしい水を飲みたいという欲求も無視できませんが、その前にまず安全性に注目することが重要です。
成分規格はその安全を守る大切な防波堤の役割を果たしています。この成分規格の存在がミネラルウォーターの安全レベルを保っていると言ってもいいでしょう。しかし、将来の水の安全について考える場合、一つポイントがあります。それは、環境変化や人の体質の変化、新成分の登場等により変化する安全性のレベルに合わせて、成分規格も改正していく必要があるという点です。
成分規格は既に改正を行われていますが、現在の規格が未来永劫に通じる普遍的なものというわけではありません。新成分や環境、体質等によって変化していくはずです。常に安全なミネラルウォーターが飲めるように成分規格も柔軟に改良していく必要があるでしょう。そして、飲む消費者側も安全な製品を選ぶように心がけることが大切ではないでしょうか。

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