ミネラルウォーターにも毒性の成分が!?ホルムアルデヒド問題から考える水の安全性

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一般社団法人日本ミネラルウォーター協会が発表した統計によるとミネラルウォーターの1人あたりの1年間の消費量は1997年には6.3リットルだった量が、2010年に10リットルを超え、2015年には26.7リットルとなり年々増加傾向にあります。今や多くの人に飲用されているミネラルウォーターですが、過去には安全を懸念するような問題も生じています。化学物質ホルムアルデヒドが発見されたのです。安心安全のイメージが強い日本の水に潜むホルムアルデヒド問題と水の安全性、その対策法についてご紹介します。

初めて聞いた人も!?実は身近に潜むホルムアルデヒド問題とは

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ホルムアルデヒド問題とは、一般的に安全と考えられていた私たちが口にする日本の水に、化学物質ホルムアルデヒドが入っていたことが判明したという問題です。
ホルムアルデヒドは塗料などに使用されている化学物質で、建物内の空気汚染により健康障害を引き起こすシックハウス症候群の原因物質のひとつであると言われています。気化したものを吸い込むことで鼻や目の粘膜を刺激して喉や目に炎症を発症させるほか、慢性的に吸い続けることでアレルギーの症状が発症したり、発がん性のある物質であるためがんのリスクが高まったりするとも考えられています。
そのようなホルムアルデヒドが日常的に飲むミネラルウォーターの中に含まれていたことが横浜市の調査で発覚しました。2003年に横浜市衛生研究所により発表されたのは国内で販売されているミネラルウォーターの一部から化学物質ホルムアルデヒドが検出されたという調査結果です。世界的にもとても厳しい規定であると言われている水道水と比べるとミネラルウォーターは基準がゆるいことから、危険性のある化学物質が水道水のおよそ80倍もの濃度で入っていたことがすぐに気付かれなかったとも言われています。
さらに2012年5月にはミネラルウォーターだけでなく、関東地方で多く利用されている利根川水系の浄水場でホルムアルデヒドが検出されたというニュースも大きな話題となりました。

水に溶けやすい!?ホルムアルデヒドの性質が安全に懸念を与える

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ホルムアルデヒドの特徴に、空気より重いこと、無色であること、刺激的な臭いがすること、さらに水に溶けやすいことがあります。ホルムアルデヒドは水に溶けるとホルマリンという物質に変わります。濃度が高いホルマリンは防腐効果があるため生物の標本のために亡くなった体を漬けてホルマリン漬けとして利用されたり、細菌などを殺す性質を利用して消毒に使用されたりします。濃度が高い場合はもちろんですが、たとえ濃度が低くても長期的に体内に摂取することであらゆる危険性が高まります。しかし、ホルムアルデヒドの性質の一つに水溶性という点があることから水に混入すると混入の有無がわかりにくくなってしまうため、人々を懸念させる難しい問題となっているのです。

日本の水は安全とは言い切れない!?安心して水を飲むための対策とは

私たちの体は成人で体重の60パーセント以上が水分で構成されていると言われています。人にとって欠かすことができない水の1日の必要量は1.5リットルと言われ、毎日たくさんの水分をとって生活しています。しかし、私たちにとってその水の摂取元である水道水やミネラルウォーターにホルムアルデヒドの混入が認められたことにより、水と体の安全性が問われることとなりました。水道水だけではなくミネラルウォーターにも含まれていたことで購入した水だから安心とは言えなくなり、消費者のひとりひとりが自ら安全か見極める必要性が生じてきたのです。ミネラルウォーターを飲用する人は、まず基本的な知識としてミネラルウォーターと水道水とは法律によって規制されている項目が異なることは把握しておきましょう。水質を検査するほどの不安がある場合には専門の機関に依頼するということが万全の対策ですが、個人の場合そこまで行うことは難しいでしょう。そのような場合には市販されている水質検査キットを使用するという方法もあります。しかし、一般的には各ミネラルウォーターの含有成分や毒性、安全性についての情報が公開されていますので、それらの情報に敏感になっておくように心がけていきましょう。

参照
成人の体の水の構成率と一日の水の摂取量
http://www.suntory.co.jp/eco/teigen/jiten/drink/dr_08_01.html
ミネラルウォーターの1人当り消費量の推移
http://minekyo.net/publics/index/5/

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