上下水道が整備されていない地域で気をつけたい病気3選

上下水道が整備されていない地域で気をつけたい病気3選

日本に住んでいると、上下水道が整備されていないことから起きる病気について、あまり気にしたことがないのではないでしょうか。しかし、世界に目を向けると、上下水道の整備が進んでいない地域は少なくありません。旅行などでそのような国を訪れた場合、水道水の摂取により体調を崩してしまうこともあります。また、体調を崩すだけでなく、ときには命にかかわる病気にかかってしまうこともあるのです。最悪の事態にならないように、どのような病気があるのか、どのようなことに気を付けたらよいのかを知っておきましょう。

 

 

過去にはパンデミックも起こったコレラ

まず初めにご紹介したい病気はコレラです。皆さんも学校の授業で習ったことがあるかと思いますが、過去には大流行を起こし多くの人の命を奪っています。1832年にパリでコレラが流行したときには、1日に1000人もの患者が出る日もあり、コレラは死亡率が80%と高い為、1日に800人もの人が命を失うことがありました。その背景には、19世紀前半は急激な経済発展と都市化が進んだ時期であり、都市部に人々が集まっていました。また、上下水道の整備がされていないために、人々の処理しきれていない汚物が川に流れ込み、川は悪臭を放っていました。そういったきれいではない水を飲んだ人々からコレラに感染していきました。現代でも上下水道が整備されていない地域では、2016年5月現在14575人もの人が感染しているとFORTHは発表しています。コレラは治療を行わなかった場合の死亡率が80%と高いため、世界を旅する際には感染情報のチェックをするようにしましょう。

 

 

世界中で死亡者多数、アメーバ赤痢

次にご紹介するのはアメーバ赤痢です。あまり聞きなれない病気ですが、世界中で多くの方が命を落とされています。アメーバ赤痢の感染経路は、アメーバ赤痢という原虫が人の糞便から排出され、それに汚染された食物を体内に入れることで感染します。そのため、衛生環境の良くない地域で感染者が多く、5000万人の人が感染していると言われています。また、年間の死亡者数は4から7万人ともいわれています。日本でも感染者が年間700人ほどいます。アメーバ赤痢に感染しないためには、流行している地域を旅するときに、生水や生肉を食べないようにし、十分な加熱をする必要があります。また手洗いを行った水が汚染されている可能性もあるため、しっかりときれいな水を使用するようにしましょう。

 

 

食中毒でお馴染みサルモネラ、その仲間である腸チフス

最後にご紹介するのは、腸チフスからくる食中毒です。食中毒は夏になってくるとよく聞く話題ですね。その中でも原因菌であるサルモネラはよく耳にすることが多くあると思います。腸チフスは、サルモネラのなかまで、発展途上国を中心にアフリカ、東アジア、東南アジア、中南米、東欧、北欧でなど世界中で確認されています。サルモネラも排泄物に汚染されている食物や水などを摂取することで感染します。排泄物にたかったハエが食べ物に接触したときにも病原体が付着し摂取されます。そのため、衛生環境があまり良くない地域での感染者が多くいます。予防方法としては、手洗いや食物のしっかりとした加熱で予防できます。

 

 

上下水道が整備される前の日本にも病気があった!

上下水道が整備されていなかったときに日本で流行した病気としてコレラが上げられます。江戸時代に海外から入ってきたコレラは「ころり」と言われ恐れられていました、1822年に江戸だけでも10から28万人の方が亡くなり、次の流行の1862年では約7万3千人の方が亡くなりました。その後も流行をくり返し、明治33年に上下水道法が制定され下水道が普及してきました。これにより、衛生状態が改善されコレラの感染者が減少してきました。現在では上下水道が整備されているため2014年では5人と感染者が減少しています。これも、衛生環境が整備されているおかげです。そのため、海外渡航する際はその国の衛生状況と病原菌の感染状況を調べ、食べるもの飲むものはしっかりと吟味しましょう。

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