ウォーターサーバーVS浄水器!家庭用にピッタリなのはどっち?

水について

生活には欠かせない水ですが、その安全性について不安を感じている方も少なくありませんよね。より安心して安全な水を利用できるようにとウォーターサーバーや浄水器の導入が進んでいるようです。そこで、水道水の安全を確認し、ウォーターサーバーや浄水器を使用するメリットとデメリット、さらにどちらを使用するのが望ましいのかを考えてみましょう。

本当に大丈夫?水道水の安全性と課題

水道水は本当に安全?

私たちが普段から飲んでいる水道水に対して不安視する方も多いようですが、日本の水道水は水道法により「水質基準51項目」という規則を設け、この基準に適合しなければ水道水として使用できません。内容は一般細菌や大腸菌、化合物、農薬などの基準値が定められています。この中で、一般細菌の総トリハロメタンは0.1mg/L以下、大腸菌に関しては検出されないことと厳しく設定されていて、人体に悪影響をもたらさないように安全性は確保されています。

参照サイト:
「厚生労働省」水道水質基準について
「厚生労働省」水質基準項目と基準値(51項目)

水道水が美味しくないと感じるのは何故?

どんなに安全だと分かっても、肝心の味がイマイチだと感じる方が多いのも事実です。カルキ臭さやカビ臭いと感じる方もいるようですね。この原因になっているのが水道水に含まれる塩素です。塩素は水道水の原水である湖や河川に含まれる細菌などを除去するために用いられるもので必要不可欠なのですが、これが残留塩素と呼ばれ、人体に悪影響を及ぼすこともあるのです。

参照サイト:
「Wikipedia」残留塩素

自宅の水道を使いすぎているかも?

ちなみに、私たちは普段どれくらいの量の水道水を使用しているのでしょうか。
東京都水道局によると、平成24年度の一般的な家庭で1カ月あたりの水道使用量は、単身世帯で8㎥、2人世帯で16.2㎥、3人世帯で20.8㎥、4人世帯で25.1㎥、5人世帯で29.6㎥、6人以上世帯で35.4㎥となっています。ちなみに、1人1日あたりに使用する水道量は約220リットル程度と言われています。
(1)この数字をご自身の家庭と照らし合わせてみて、水の使い方を考えてみましょう。

ウォーターサーバーの仕組みと種類

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水道水は安全性が高いとはいっても残留塩素が気になるし、味も美味しくない…。ということであれば、選択方法はウォーターサーバーや浄水器ということになるでしょう。そこで、まずはウォーターサーバーの特徴から見ていきます。

ウォーターサーバーの仕組み

ウォーターサーバーは水道水を使用するものではなく、購入した天然水やRO水のボトルを使用します。その水をサーバー内にある冷却装置やヒーター装置を通して飲料水として使います。

メリット・デメリット

ウォーターサーバーのメリットは、手軽に冷水や温水を利用できるという点、水道を経由しないため災害などで断水になったときでも水で困らなくて済む、ボトルは業者から配送してもらえるため、スーパーなどでペットボトルを購入して重い荷物を自宅まで運ばなくても良いという点が挙げられます。一方、デメリットは毎月のコストでしょう。サーバー本体の利用料は無料としている業者が少なくありませんが、水の代金はかかります。また、設置場所を確保しなければならないという点も家庭によってはデメリットになりえるかもしれませんね。

ウォーターサーバーの2つの種類

ウォーターサーバーには電子式とコンプレッサー式の2つのタイプがあります。水を冷やす場合、電子式は冷却素材に電気を通して水を冷やす仕組みで、コンプレッサー式よりも冷却時間はかかりますが電気代は抑えられます。コンプレッサー式は冷媒装置により水を冷やす仕組みで電子式よりも大量の水を冷やせます。一般的には電子式は家庭用、コンプレッサー式は事務所用などで使われることが多いようです。水を温める場合は電子式・コンプレッサー式ともに多くのメーカーが共通で、タンク内に入れた金属棒を加熱させて熱伝導で水をお湯に変えています。

浄水器の仕組みと種類

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美味しい水を飲むための機器としてウォーターサーバーの対極にあるのが浄水器です。続いては浄水器の特徴を見ていきましょう。

浄水器の仕組み

ウォーターサーバーは天然水やRO水など専用のボトルを購入して飲料用として使用するものでしたが、浄水器は水道水をキレイな水に変えて飲むものという違いがあります。有害物質の除去能力は機器により違いがありますが、国民生活センターによると、残留塩素の除去は多くのメーカーで9割以上取り除けるようですが、カビ臭においてはトレビーノmini8、ミズトピアミニの2つが高い効果を感じられるようです。(2)
なお、水質というのは1年を通して安定しているわけではなく、春先の雪解けと真夏の水は異なりますし、しばらく雨がふらずに細菌が発生しやすくなっている場合と、雨が続いて細菌が流れやすくなっている場合とでも浄水器の能力に少なからず影響を与えています。

メリット・デメリット

浄水器は水道水をろ過することにより安全性の高い水を作れることが最大のメリットです。水を購入するウォーターサーバーと違い、水を購入しなくても良いですし、空きボトルのゴミが出ない点もメリットですね。フィルターの種類により除去できる物質が異なっているほか、作れる水の種類も豊富になりました。なかには水素水を作れる浄水器もあり注目されています。一方、デメリットは浄水器内部でろ過するため、浄水器の中はゴミが溜まった状態になっていることです。そのため、定期的なお手入れは必要不可欠です。また、浄水器のフィルターは高性能のものが多く、残留塩素も取り除いてくれますが、それゆえに時間の経過とともに雑菌が繁殖しやすいという点に注意しましょう。

浄水器は種類が豊富

浄水器にはさまざまな種類がありますので、サイズ別とフィルター別で紹介します。

サイズ別

【蛇口直結型】

文字通り蛇口に直結するタイプで、場所を取らず設置も簡単、しかも維持コストが安いという魅力があります。ただ、カートリッジが小さく交換時期は比較的早く訪れることや、据え置き型に比べて除去能力は劣る傾向にあります。

【据え置き型】

主にキッチンシンクの上に置いて使用するタイプのため、どうしても設置場所が必要になります。取り付け可能な蛇口が限られている点もデメリットになります。しかし、除去性能に優れているものが多く、アルカリイオン水を作れるタイプもあるなどのメリットもあります。

【アンダーシンク型】

流しの下に設置するのでキッチン表面は浄水器があることは分かりません。浄水性能は蛇口直結型や据え置き型に比べて高いのですが、導入コストも高いというデメリットがあります。

【水道パイプ取り付け型】

水道メーターに直結するタイプの浄水器のため、家庭内で使用する水すべてが浄水されるようになります。元栓近くにろ過装置を設置する関係上、浄水性能を高めると水圧が低くなるという欠点があり、浄水性能はほかのタイプに比べて低めになります。

フィルター別

【活性炭フィルター】

多くの浄水器に使用されているのが活性炭フィルターです。水道水に含まれる化学物質や塩素、鉛、トリハロメタンなどの除去に優れています。時間の経過により効果が薄れるため定期的にフィルターの交換を必要とします。

【中空糸膜フィルター】

活性炭フィルターよりも細かなマイクロフィルターを使用し、鉄サビや大腸菌の除去も可能にしています。逆に目詰りを起こすリスクがあり、汚れが蛇口から出てくるということもあります。

【逆浸透膜(RO膜)フィルター】

フィルターの浄水能力が最も高いとされるのがこのタイプです。水に圧力をかけて逆浸透膜を通して真水と不純物を分けます。放射能物質も取り除けるとされ安全性の高い水を使い方に最適ですが、コストがかかるのがデメリットです。

家庭用ウォーターサーバーと浄水器の違い

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ウォーターサーバーと浄水器、それぞれの違いを見てきましたが、では家庭用にはどちらが向いているのでしょうか。水質で比較した場合、ウォーターサーバーは天然水やRO水があり、どちらも水質基準をクリアしたものが家庭に届けられます。メンテナンスは内部については業者が対応し、外部のメンテナンスは自身で行うのが一般的ですが手間がかかるというものでありません。浄水器ももちろん水をキレイにできることに変わりませんが、フィルターのメンテナンスを怠れば全く浄水されない水道水と同じです。水質はどちらもキレイになりますが、複数の水の種類から選べることやメンテナンスのことを考えるとウォーターサーバーに軍配が上がります。一方、料金については、基本的に浄水器のほうがお得になることが多いでしょう。アンダーシンクや水道パイプ直結型では高額になりがちですが、蛇口直結やポット型の浄水器では本体は1万円以下で購入できますし、カートリッジ費用は1ヶ月1,000円以下で済みます。これに対しウォーターサーバーは水の料金(500mlあたり約45円~約80円)がかかります。サーバーのレンタル代や配送料もかかりますが、多くの業者で無料にしています。次に設置場所を考えてみましょう。これについても浄水器にメリットがあります。据え置き型は場所をとると言っても決して大きなものではなく、余程狭いキッチンでない限りは問題無いでしょう。このように、水質やメンテナンスの面ではウォーターサーバー、維持コストや設置場所は浄水器にメリットがあると言えます。ただし、ウォーターサーバーは災害による断水があっても問題なく使用できるという部分は見逃せないでしょう。

ウォーターサーバーと浄水器どっちを購入?それぞれの選び方

では、ウォーターサーバーと浄水器は、それぞれがどのような家庭に合っているのでしょうか。ウォーターサーバーは衛生面に配慮された水を利用したい方に向いていますし、できるだけおいしい水を飲みたいという方にも向いています。さらに、いつでも冷水・温水を利用できるという利便性を求める方もウォーターサーバーが良いでしょう。ウォーターサーバーの利用に際しては、さまざまな業者が提供しているため、まずは複数業者の比較が欠かせません。取り扱う水の種類は天然水やRO水があるので、好みに応じて選びましょう。また、サーバーレンタル代と配送料の有無にも注目しましょう。そのほか、サーバーにかかる電気代なども比較してみることが大切です。一方の浄水器は、綺麗な水を使いたいものの水にお金をかけたくない方や、ウォーターサーバーを設置したくてもスペースがない家庭に向いていますね。浄水器は浄水性能や価格に大きな差があるため、どの辺りで折り合いを付けるかが重要です。基本的に蛇口直結タイプは安価ですが不純物の除去能力は決して高いとは言えません。据え置きタイプ、アンダーシンクタイプ、逆浸透膜タイプと順に浄水性能が高くなるとともに、価格も高くなるため、どの辺で妥協するのかが大きなポイントと言えるでしょう。

総合的にみるとウォーターサーバーがおすすめ

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ウォーターサーバーと浄水器を見てきましたが、どちらを導入するべきか家庭の状況によって異なるようです。コスト面や設置場所では浄水器、おいしい水を飲みたい、メンテナンスは面倒というのであればウォーターサーバーといったところです。普段から使用する水を、より安全性が高くおいしい水を飲みたいということであれば、どちらでも良いと思うかもしれませんし、浄水器のコストの低さも魅力に思えるかもしれません。しかし、ウォーターサーバーはさまざまな産地の天然水や、衛生面に配慮された工場で精製されたRO水などを選んで飲むことができます。浄水器はメンテナンスを怠れば完全にキレイでおいしい水になるとは言えないため、総合的に考えるとウォーターサーバーのほうがおすすめです。

引用:
(1)東京都水道局、もっと知りたい「水道」のこと「https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/faq/qa-14.html
(2)国民生活センター、 浄水器の比較テスト結果「http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_045.html

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